ヨーロッパ横断鉄道旅行-第7弾(ミュンヘン→ミラノ)(15)

ホッホツィール→ライト(2)
6日目

越境ピクニック(その1)

 メイン路線ではないからだろう、ミッテンヴァルト行きの列車はインスブルック駅の張出ホームに入線していた。8時38分に発車する。発車後、すぐに右に分岐して大きくカーブする。インスブルック西に停車、8時40分。ここを出るとまたすぐに分岐がある。左に進むとチロル地方をさらに西に進んでスイスに至る幹線、この列車はここを右に分岐してイン川を渡る。8時44分、ヘッティングに停車。

 インスブルックの北側に聳える山々が壁のように立ちはだかる。だが、列車は臆することなくその山を登って行く。いくつものトンネルと駅を通過するうちに、次第に街が小さくなり、やがて盆地を広く見渡せるようになる。ひときわ長いトンネルを抜けたところで、8時57分、ホッホツィールに停車する。ここで対向列車を待った後、9時ちょうどに発車する。ここからは単線だ。

 急勾配の続く大きなヘアピンカーブをぐんぐん上る。山中ののどかな村のはるか向こうには、盆地の南側の山々が聳えている。9時7分、ライトに停車。山中の村というよりは、もう町である。ここからは谷間に入るため、平坦な景色が続く。9時13分、ゼーフェルトに停車。辺りは保養地・別荘地という感じのところで、駅も大きい。ここで対向列車を待ち、9時17分に発車する。

 ここからは下り坂となる。辺りは平坦な盆地だが、時々巨大な岩山が姿を現す。9時27分、淡い緑色の駅舎が印象的なシャルニッツに停車。ここはオーストリア・ドイツ国境のオーストリア側の駅である。そしてここからは白濁した川に沿って走る。その川の名はイーザル川。ここからずっと下ってミュンヘンの市街に注ぎ込むのである。そして列車はいつの間にか国境を越えてドイツに入る。そしてドイツ側の国境の駅・ミッテンヴァルトに到着する。9時33分。

 向かいのホームにはドイツ鉄道の列車が既に入線していた。ミュンヘン行きである。9時37分に発車する。列車はイーザル川からはすぐに離れて、丘陵地帯を北西に進む。9時44分、クレーに停車。草原の中を縫って、列車は緩やかに坂を下る。すると、手前の山の麓にスキーのジャンプ台が見えてきた。そして9時58分、列車はガルミッシュ・パルテンキルヒェンという舌を噛みそうな駅に停車する。私はここで下車する。

続く
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