ヨーロッパ横断鉄道旅行-第6弾(ベルリン→ミュンヘン)(2)

ボン・デュッセルドルフ行き特急(ベルリン駅)
3日目

ベルリン→ハノーファー

 朝、Sバーンでベルリン中央駅に向かう。前述の通り、高架ホームは東西に伸び、地下ホームは南北に伸びている。高架ホームの中でも、Sバーンは北側、近郊列車・長距離列車は南側のホームから発着する。屋根や壁はガラス張りだから、この日のように晴れていると、照明がなくても十分に明るい。

 8時40分過ぎ、ボン・デュッセルドルフ行きの特急が入線する。この列車はICE(Inter City Express)と呼ばれる高速列車で、日本なら新幹線に該当するが、新幹線とは異なる点も多いので、それは順次見ていくことにする。
 まず、新幹線との大きな違いを2つ挙げておくと、必ずしも専用ホームがないことと、特急料金がないことだ。
 専用ホームの有無は駅によって異なるが、少なくともベルリン中央駅には専用ホームが無く、他の長距離列車などと同じホームに入線する。また、IC/ECと同様に特急料金が存在しないので、乗車券さえあれば乗ることができる。従って、指定席もほとんどない。
 次に車内の様子だが、1等車では、座席は他の特急列車と同様に1列+2列で構成されており、かなりゆったりしている。内装は真新しく、落ち着いた雰囲気がある。他の特急と比べても、さらにリッチな気分になれる。

 8時50分、ICEが発車する。Sバーンに並走して(正確にはSバーンとは別の線路で、ルートも多少異なる)ゆっくりと西に向かい、ツォーやシャルロッテンブルクを通過する。そして、ヴェストクロイツの近くで南西(ポツダム)方面に向かう線路と分岐して北西に進み、9時2分、シュパンダウに停車する。シュパンダウは、ベルリン西部にあるSバーンやUバーンの発着駅で、ベルリン市内路線はここで終わる。

 ベルリンの郊外には、農地や森・草原が広がる。西に向けてほぼ一直線に伸びている線路は、実は一般路線とICE専用線が並走している。日本で言うと、山形・秋田新幹線のような「整備新幹線」のイメージに近い。しかし、例えば市街地では一般路線を走り、郊外では専用線を走るという線路の切り替えを行うところが、日本の新幹線とは異なるところだ。

 専用線に入った列車は、ぐんぐんスピードを上げる。天井に設置されたモニターに時速が表示される。既に時速200kmを超えている。広大な風力発電所を通過する。
 スピードは上がる一方だ。ついに時速250kmを超えた。このハイスピードのままエルベ川を渡り、シュテンダールの町を通過する(正確には、ICE専用線は町を迂回している)。
 しかし、スピードはこれ以上上がることなく、ヴォルフスブルクの町を通過する。見覚えのあるVとWのロゴがそこかしこに見える。それもそのはず。ヴォルフスブルクは、フォルクスワーゲンの本拠地なのである。
 ここから先は一般路線に復帰するのだが、それでもスピードは時速100km~200kmの間を上下している。ハノーファー東郊の町・レーアテで、四方から来た線路と合流し、巨大な貨物基地を通過する。ここからはハノーファー市内路線に入るため、スピードは漸減する。大きな市街地に入る。
 10時25分、ハノーファー中央駅に停車する。私はここで下車するが、この列車はさらに西に進み、ドルトムントで二つに分割され、一つは古都・ボンヘ、もう一つはデュッセルドルフに向かうことになる。

続く
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