ヨーロッパ横断鉄道旅行-第6弾(ベルリン→ミュンヘン)(1)

ブランデンブルク門
1日目・2日目

ベルリンへ

<1日目>
 眼下に見えてきたのは、大きな川とその両岸の大都市だ。やがて大都市は姿を消し、広い住宅地が現れる。15時30分過ぎ(日本時間マイナス8時間)、オリンピック真っ只中のロンドン・ヒースロー空港に着陸する。
 とにかく広い。長い長い乗り継ぎ用の通路を抜けると、出発ターミナルへ向かうバスに乗り、10分かかってようやく出発ターミナルに到着。イギリスはシェンゲン協定に加盟していないから、ヨーロッパ各国へ乗り継ぐ場合でも入国審査はない。だが、出発ターミナルの中を移動するだけでも、相当大変だ・・・。
 18時35分、ベルリン行きの便が出発する。飛行機は北海を越えてオランダ、そしてドイツに入る。空はようやく茜色に変わる。眼下には分厚い雲の層が広がる。飛行機が降下を始め、分厚い雲を突っ切ると、その下にはさらに分厚い雲の層が広がっていた。この雲の層も突っ切ると、ようやく地上の灯りが見える。21時25分(日本時間マイナス7時間)、ベルリン・テーゲル空港に着陸する。
 入国審査の長い列をようやく抜けてバス乗り場に向かう。雨が降っていて、夏なのに肌寒い。109番のバスに乗り、南へ向かう。アデナウアー広場で下車。折りたたみ傘は持っていたものの、本降りの雨の中、予約していたホテルを見つけるのに一苦労・・・。

<2日目>
 前夜の雨がまるで嘘のようによく晴れているが、肌寒さは変わらない。前夜とは逆に、テーゲル空港行きの109番バスに乗り、北へ向かう。シャルロッテン・シュロスというバス停で下車すると、シャルロッテンブルク宮殿はすぐ目の前だった。
 プロイセン国王・フリードリヒ1世とその妃ゾフィー・シャルロッテの別荘(通常の「別荘」の概念からかけ離れている・・・)として建てられたこの宮殿の内部は、赤や緑のタペストリや鏡で飾られ、日本・中国の陶器や金銀の食器が並ぶ。庭園に面した広間は一面鏡張りで、庭園の景色を映し出す仕掛けになっている。宮殿本館の横には増設された新翼もある。
 宮殿北側に造られた庭園に出てみる。シュプレー川沿いの緑地は、歩いていて気持ちがいい。大勢の人がジョギングやサイクリングを楽しんでいる。庭園の中にあるベルヴェデーレにはみごとな陶器コレクションが展示されているのだが、その名に反してここからの眺望はあまり良くないようだ。

 庭園の北側から外に出て、シュプレー川に架かるSバーンの鉄橋を渡り、川の東側にあるユングファーンハイデ駅(Sバーンと地下鉄が交差している)から地下鉄U7に乗る。ヴィルマースドルファー通りで下車して、シャルロッテンブルク駅からSバーンで東に向かい、ベルリン中央駅で下車する。

 前回の旅の終着駅であったベルリン中央駅は、まだ真新しく、ガラスの屋根や壁で覆われているので、駅の外からも中のホームが透けて見えるのにはびっくりする。
 この駅の地下には新しい地下鉄U55が乗り入れている。ホームの壁にはベルリンの鉄道の歴史が描かれ、島式ホームの一方には車両が展示されている。2012年8月時点でのU55自体の駅数は、ベルリン中央駅も含めて3つしかなく、運行車両はわずかに2両、全区間単線という、地方のローカル線並みの路線だ。したがって、乗客の多くも何となく観光客のようだ。
 この地下鉄に乗って、2駅目の終着駅・ブランデンブルク広場で下車する。Sバーンに乗り換え、わずか一駅でポツダム広場で下車する。

 ポツダム広場の駅前には真新しい高層ビルが建ち並び、その中にはドイツ国鉄(DB)本社ビルも含まれる。一方で謎のピンク色のパイプが張り巡らせていたりするなど、街にはポップな雰囲気も漂う。
 ここからしばらく西に歩くと、文化フォーラムという大きな建物があり、その一角に絵画館がある。建物が大きいだけに、展示されている絵画も膨大だ。

 帰りがけに、ポツダム広場近くのソニーセンターに行く。何棟ものお洒落なビルが、大きなテント屋根に覆われているという、非常に面白い造りになっている。ここのレストランで少し早い夕食を取る。
 まずはベルリン名物・ベルリーナヴァイセを飲む。ビールをベースにしたカクテルでとてもおいしいのだが、ビールを飲んだ気がしない。次いで、通常のドイツビール。食事は、ソーセージとザウアークラウト、そしてサラダだ。

 Sバーンに乗ってブランデンブルク広場に戻る。ブランデンブルク門に面した広場には大勢の観光客が集まっている。1989年11月、門の前に広がるベルリンの壁が人々によって破壊されていく映像に、私も釘付けになっていた。あれから20年以上が経ち、初めてこの地を訪れたことは非常に感慨深い。だが、ここには当時の熱狂も喧騒もなく、ただ平穏な時間が流れているだけであった。

 ブランデンブルク広場からさらに地下のSバーンに乗ってフリードリヒ通りに行き、地上のSバーンに乗り換えて西に向かい、シャルロッテンブルクで下車、そして地下鉄でアデナウアー広場に帰る。

続く
目次へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック