ヨーロッパ横断鉄道旅行-第5弾(プラハ→ベルリン)(7)

ドレスデンの建物群
エルベの都

 ドレスデン駅前のトラム乗り場からトラムに乗り、北に進む。市街地の中心近く、州立博物館の前で下車する。ここから少し西に歩くと、ルター像の立つノイマルクト広場に出る。広場の中心には、フラウエン教会が聳え立っている。
 広場から北に向かうと、そこはもうエルベ川の川岸で、川岸にはブリュールのテラスと呼ばれる城壁が続いている。前を見渡せば、エルベ川の南岸・旧市街と北岸・新市外を結ぶ大きな橋が架かっている。後ろを振り返ると、ノイマルクト広場から続く旧市街の街並みが広がる。エルベ川のほとりで発展した古都にふさわしい風景だ。

 テラスを西に進むと、さらに壮麗な建物群が現れる。ザクセン王の居城・ドレスデン城とその宮廷教会だ。教会の先には、現在でもオペラハウスとして利用されているゼンパーオペラが建っている。一つ一つが立派な建物が一ヶ所に、しかも川沿いに集まっているので、思わず息を飲むような美しい風景になる。
 だが、現在見られるような景観が作り出されるまでには、人々の並々ならぬ苦労があったようだ。第二次大戦時の空襲により、これらの多くの建物が破壊された。現在見られる建物の姿の多くが、戦後復元されたものなのだ。
 もちろん奇跡的に戦災を免れたものもあり、ドレスデン城の一角に描かれた『君主の行列』と呼ばれる長さ100メートル以上の壮大な壁画もその一つだ。

 まずはドレスデン城に行ってみよう。だが、その前に少し腹ごしらえをしておきたい。出てきたのは、ここザクセンではなくバイエルンの名物、ヴァイス・ヴルスト(白ソーセージ)だ。そしてもちろん、ドイツで初めて飲むドイツビールも。
 いよいよドレスデン城へ。城の1階部分は「歴史的緑の丸天井」と呼ばれており、ザクセン王国当時の部屋がそのまま保存、または戦災により破壊された所は復元されている。室内に展示されているのは金・銀・宝石・象牙などで彩られたお宝だが、展示されている部屋自体が鏡を壁一面に貼り付けた豪勢なものだ。
 したがって入場制限は厳しく、入場者はチケットの予約時(これはインターネットでもできる)に指定された日時に必ず入場しなければならない。入場者はチケットのチェックを受けた後、2人ずつ入口のドアに入る。ドアの先にはさらに奥のドアがある。入口のドアを入ると、これが閉まり、その後奥のドアが開く。本当に入場制限は徹底している。
 城の2階部分は、かつての面影はあまりなく、宝物の展示スペースになっている(「新緑の丸天井」と呼ばれる)。しかし、展示されているお宝の数々は1階のそれにも劣らないもので、貴重な珊瑚で作られた宝飾品も多い。さすがはドイツ東部に覇を唱えた(一時期はポーランドも領有)ザクセン王のコレクションだけのことはあるが、少々成金趣味のような気もする。

 城を出ると、またノイマルクト広場に戻ってフラウエン教会に行く。この教会は空襲により完全に破壊されてしまったが、2005年に復元された。塔に登るために、まずエレベーターに乗り、その後階段・スロープで上ってゆく。まだ新しい天井画が見事だ。下の方をのぞいてみると、階下の人々が小さく見える。思わず足がすくむ。塔からの景色は期待通り素晴らしい。エルベ川に臨むドレスデンの町を一望できる。

 夕方、食事に出かける。ノイマルクト広場の南にあるアルトマルクト広場に何気なく入ってみると、そこにはたくさんの屋台が出店していて、ミニ遊園地まで営業している。どの屋台もグリルの上で大きなソーセージを焼いている。これを食べない手はない。この焼きソーセージをパンにはさんだものと、地元ザクセンのラーデベルガーというビールがこの日の夕食である。

続く
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