ヨーロッパ横断鉄道旅行-第5弾(プラハ→ベルリン)(6)

バート・シャンダウ
ジェチーン→ドレスデン

 10時ちょうど、ハンブルク行きの特急がジェチーンを出発する。右岸線がすぐに右に分岐してラベ川を渡る。対岸にはジェチーン・ヴィーホトという大きな駅があり、ここからは右岸線の他に2つの路線が東の方に伸びている。いくつものトンネルを抜ける。高い岩山が川の両岸に迫る。

 ドルニー・ジュレブという小さな駅を通過すると、いよいよドイツ・ザクセン地方に入る。だが、川の右岸側はまだチェコである。シェーナを通過する。ここが初めて見るドイツの駅だ。次の駅・シュミルカを通過すると川の両岸がドイツになる。川はドイツに入ると、名前をエルベ川に変える。
 川の両岸が少し開けてきて、やがて対岸に美しい町が現れる。10時14分、バート・シャンダウに停車する。エルベ川沿いの保養地として古くから知られる町だ。

 バート・シャンダウを出発するとすぐ、前方の山上に巨大な岩場が現れる。これがドイツ最大の要塞・ケーニヒシュタイン要塞だ。そして、この要塞のお膝元・ケーニヒシュタイン駅を通過する辺りから、エルベ川は大きく蛇行する。この一帯は「ザクセンのスイス」とも呼ばれるが、エルベ川と両岸の山々が織り成す風景は本当に美しい。
 エルベ川の大きな蛇行が終わるラーテンを通過すると、対岸のはるか山上にが見える。おそらく、これが有名なバスタイ橋であろう。

 川沿いの山々は次第に低くなり、辺りが開けてくる。そして列車はエルベ川から離れ、市街地に入ってまっすぐに進み、スピードを上げる。
 そして10時42分、列車はザクセンの中心都市・ドレスデンに停車する。私はここで降りる。透明なドームに覆われた駅の構内は主に2層に分かれていて、高架ホームには特急列車などが発着し、地上ホームにはドレスデンを始点・終点とするローカル列車が並んでいる。

続く
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