ヨーロッパ横断鉄道旅行-第5弾(プラハ→ベルリン)(4)

プラハ行き特急(プルゼニュ駅)
プルゼニュ→プラハ

 ビール工場から歩いてプルゼニュ駅に戻り、しばらく待つ。
 15時57分、2分遅れでプラハ行きの特急が入線する。これはチェコ最西部の都市・ヘブが始発の列車だ。列車を牽引しているのは電気機関車で、交代はない。ヘブからプルゼニュまでは電化されているのだろう。1等車は先頭車両にあるが、今度はコンパートメントだ。向かいのホームには、プラハ始発でヘブに向かう特急が入線する。

 16時8分、列車は予定通り出発する。ヘブ行きの列車も、ほぼ同時に発車する。たくさんの車両が並ぶ広い構内と数多くの分岐ポイントを潜り抜けて、列車は北東の渓谷に入って行く。辺りには黄色い花に覆われた丘陵が広がる。
 16時26分、ロキツァニに停車する。プルゼニュ行きの対向列車も停車する。16時29分に発車。往きの列車で見てきたように、ここからはシュチェバーンスキー池ドレイシー・カジェズスキー池といった大きな池が次々に現れる。しかし、往きには通らなかったトンネルを通過する。地図上では確認できないが、上り下りでのルートの違いがあるのだろう。
 そう言えば、往きの列車で見聞きした車内放送や車内サービスがない。この列車は純粋なチェコの国内線だからチェコ鉄道が運行しているのだろう。それに対して、往きの列車はミュンヘン行きだから、ドイツ鉄道が運行していたのかもしれない。
 そうこうしているうちに、黄色い花畑の向こうに街が見えてきた。列車はホジョヴィツェに停車する。16時51分。

 16時56分、列車が出発する。黄色い丘陵の中を右へ左へとカーブしながら進んで行く。やがて左に大きくカーブすると、チェスケー・ブディェヨヴィツェからやって来た線路と合流し、17時3分にズディツェに停車する。
 しばらくは緑の草原が続くが、やがて大きな工場や倉庫が現れ、17時12分にベロウンに停車する。17時15分に発車。線路は左右の二手に分かれ、この列車は右手に折れてベロウンカ川の渓谷を下る。17時21分、カルルシュテインを通過する。川の対岸の山上には、カレル4世が建てたカルルシュテイン城の威容を見ることができる。
 列車はベロウンカ川に沿って進路を北に変える。既にプラハの近郊なのだが、山あいののどかな街の姿を見ることができる。しばらく見ない間に、ベロウンカ川はヴルタヴァ川に合流していた。ヴルタヴァ川沿いにしばらく進んで、17時46分にプラハ・スミーホフに停車する。そしてヴルタヴァ川を渡る。対岸には二本の塔がみごとに聳える聖ペテロ聖パウロ教会が見える。この教会が建っているヴィシェフラドの丘は、かつてのプラハ城の所在地である。
 列車はあのT字分岐を左に進み、トンネルを抜けてプラハ駅の構内に入る。17時54分、予定より3分遅れでプラハに到着する

 ホテルに戻る間もなく、地下鉄C線、そしてA線に乗り換えてスタロメーストスカーで下車。ヨゼフォフと呼ばれるユダヤ人街に行く。この街に数あるシナゴーグ(ユダヤ教の教会)の中でも、少し変わった外観をしているのがスペイン・シナゴーグだ。私がここに着いた時、入口前には既に長蛇の列・・・。19時前、ようやく中に入る。シナゴーグの内装もアラベスク文様で満たされていて、とても豪華だ。
 19時、コンサートが始まる。前日と同様にバイオリンの五重奏だが、この日はソプラノ歌手も参加していた。通常は合唱する『カルミラ・ブラーナ』の「オー・フォルトゥナ」を一人で歌い上げた声量には脱帽。アンコールの『カルメン』も良かった。しかし、もう一つのメイン曲・ラヴェルの『ボレロ』(バイオリンだけで演奏)は、やや迫力不足だった気がする。
 だが、あれこれ言っても、やはり一流のアーティストの演奏を音響の良い場所で存分に楽しめるのは、プラハならではの楽しみである。

続く
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