ヨーロッパ横断鉄道旅行-第4弾(ウィーン→プラハ)(16)

聖ヴィート大聖堂(4)
8日目

聳え立つ歴史

 朝、ホテルを出て地下鉄C線に乗り、ムゼウム駅(まさに国立博物館のそばにあるから)でA線に乗り換え、ヴルタヴァ川を渡ってマロストランスカー駅で下車する。ここはちょうどプラハ城の麓である。
 ここから階段の多い旧登城道を登ってプラハ城のある丘に向かう。丘の上からプラハの街を眺める。赤い屋根の家々が広がっていて美しい。今まで訪れたチェコの他の街と同じ印象だが、首都だけにその広がりが違う。
 ここはプラハ城の裏手にあたるので、いったん城内を素通りして、正面の入口に行く。この正面入口からプラハ城の散策を始めることにしよう。

 入口を入って第1の中庭を通ってマチアス門を抜けると第2の中庭に出る。この一角には王宮美術館があって、王宮に所蔵されていた絵画などが展示されている。
 第2の中庭を抜けると、目の前に巨大な建物が立ちはだかる。顔を見上げても全容をつかむのが難しい。この建物が聖ヴィート大聖堂で、現在のゴシック様式への改装が始まったのは14世紀のことだが、それが完成したのは何と20世紀になってからだという。
 威容を誇るのは外観だけではない。中に入ると、高い高い天井の下に、2段重ねの列柱がまっすぐに伸びている。壁を飾るステンドグラスも、さすがはボヘミアグラスの国だけあって、いずれも精巧で鮮やかなものばかりだ。

 荘厳さにすっかり圧倒されて外に出てみると、第3の中庭では軍楽隊(?)がコンサートを開いていて聴衆も大いに盛り上がっていた。私も陽気な気分に戻る。

 第3の中庭の隅にある旧王宮は、その名の通り16世紀まで使われていた王宮で、今日から見るとやや質素ですらある。この頃から団体客の数も増え、その間をかいくぐるように動かねばならなくなる・・・。

 ここまで進んだものの、いったん正面入口に戻る。なぜなら、ちょうど正午になると、入口の脇に直立不動で警備していた衛兵が大掛かりな交代式を行うからだ。入口付近には、もう大勢の人だかりができていた。やがてバンドの演奏と共に新しい衛兵の隊列が現れ、現在の衛兵と交代する。そして交代した衛兵も隊列を組んで、行進しながら去って行く。

 式が終わってまた人気の少なくなった入口を通って第3の中庭まで戻り、さらにイジー広場に進む。雨が降り始める。広場に面した聖イジー教会に行く。ここは城内に現存する最古の教会で、外側が何とも鮮やかな朱色に覆われている。だが、内部は石の壁で覆われ、素朴だが荘厳な印象を与える。
 雨が強くなる。急いで教会の隣にある聖イジー修道院に逃げ込む。ここは国立美術館の一部で、ボヘミア絵画を中心に展示している。意外に絵のレベルは高いように思われ、とりわけ風景画が素晴らしい。

 修道院を出る頃にはようやく雨が止んできた。教会や修道院の裏手にある黄金小路に行く。もともと城の従者などが住んでいたところなので狭い通路に長屋が並んでいて、2階部分は一本の廊下でつながっている。個々の家の間取りは当然狭いが、現在ではここに様々な店が出ていて、それぞれ賑っている。中には、かつてカフカが住んでいた家というのもある。大勢の観光客でごった返して、進むのも困難だ・・・。

 黄金小路の入口の辺りから、徐々に下り坂になっていて、道の脇には王に仕えた大貴族の邸宅が並び、それぞれ○○宮殿と名乗っている。その一つ、ロブコヴィッツ宮殿に入る。広い宮殿内には、絵画のコレクション、ベートーベンとのつながりを示す品々、見事な天井画などがあって、とても面白い。

 城の裏門を出て、旧登城道を下る。また雨が降り始めたので急ぐ・・・。

 夜は、ブドヴァルの飲める店にまた行く。この日のメインは羊肉。ビールは夏季限定という特別なもの。前日飲んだものよりもずっとおいしい何度もおかわりしてしまった。

続く
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