東九州縦断鉄道旅行(11)

宮崎空港行き「さわやかライナー」(宮崎駅)
3日目

延岡→宮崎(日豊本線)

 朝7時前、延岡駅に行く。日豊本線ホームの北側をふと見やると、そこには高千穂鉄道のホームが人影もなくひっそりと存在していた。そしてその脇には車両の姿もあった。今にもこの車両が動き出してホームに入線しそうに見えるのだが、その光景はもう見られない。
 2005年の台風被害により事実上廃止に追い込まれた高千穂鉄道は、この時期(2008年9月)には延岡-槇峰間は既に廃止されていたものの、槇峰-高千穂間は休止状態にあった。ホームや車両がまだ生きているように見えたのは、このためかもしれない。だが、その後、2008年12月には槇峰-高千穂間も廃止が決定する。

 日豊本線ホームには宮崎空港行きの「さわやかライナー」が入線する。特急にちりんと同じく485系のRED EXPRESSだ。乗車券とは別にライナー券が必要になるが、この後の乗り継ぎのことを考えるとやむを得ない。
 7時13分、列車が出発する。すぐに五ヶ瀬川・大瀬川に架かる橋を渡り、南延岡に停車する。南延岡を出ると、車窓には日向灘が現れる。門川・日向市に停車した後、南日向で運転停車し、特急にちりんを待ち合わせる。
 日向灘の彼方から昇る日輪は次第に高くなり、広い海、そしてそれに面する平坦な海岸を照らし尽くす。ここが「日向」国と呼ばれたゆえんであろう。

 東都農を通過した辺りから、線路沿いに謎の構造物が現れる。実は、これはかつてのリニア実験線の跡で、実験線が山梨に移転するまで、ここでリニアモーターカーの走行実験が行われていたのだ。そうこうしているうちに、列車は都農に停車し、実験線跡も姿を消す。
 都農を出ると、線路のすぐ脇に日向灘が迫るようになる。だが、高鍋を出ると線路は次第に海から離れて内陸へと向かう。列車は一ツ瀬川を渡ると、佐土原に停車する。かつては、ここから妻線が分岐して一ツ瀬川沿いに伸びていた。と言うよりも、もともと佐土原-宮崎間は妻線の前身である宮崎県営鉄道の一部だったのである。
 佐土原を出た列車は、次の日向住吉に停車した後、いよいよ宮崎の市街地に入る。そして8時31分、宮崎に停車する。私はここで下車する。

続く
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