東九州縦断鉄道旅行(10)

南延岡行き普通列車(佐伯駅)
佐伯→延岡(日豊本線)

 17時10分、佐伯駅には下りの特急にちりんが到着する。こちらもハイパーサルーン車両である。次いで17時20分、南延岡行きの普通列車(大分始発)が到着する。車両は久々に見る415系だ。私はこの普通列車に乗って出発する。
 実は、佐伯-延岡間の普通列車は大変貴重な存在である。なぜなら、2008年時点で、この区間を1日に走る特急列車は十数往復あるのに対し、普通列車はわずかに3往復しかなかったからだ。そしてこの状況は2011年2月時点でも変わっていない。
 そうこうしているうちに列車は南西へと大きくカーブし、かつての佐伯藩主・毛利氏の居城であった佐伯城の城山の前を通って上岡に停車する。

 それにしても、まだ頭がクラクラする。列車内で酒を飲んではいないから「飲み鉄」とは言えないが、状態としてはそれにかなり近いものがあるだろう。
 やがて列車は番匠川を渡り、山道を登って行く。直見を過ぎると、番匠川の支流で山あいを蛇行する久留須川に沿って走る。直川を過ぎると、20パーミルの急勾配を登り、いくつものトンネルを経て重岡に停車。重岡からは逆に20パーミルの急勾配を下って宗太郎に停車する。この人名みたいな駅が、大分県最南端の駅である。

 宗太郎を出ると列車はそのまま山道を下り、いよいよ宮崎県に入る。日没の時刻が近づき、西の山々の背後にわずかな残照が見られる程度となる。線路沿いを流れる小川は、北川(駅名)を過ぎるとずっと大きな北川に合流する。そして辺りの地形も次第に平坦になり、並走する国道を行き交うヘッドライトの数も増える。列車は北川に沿って南下し、延岡の市街地に入る。
 18時33分、列車は延岡に到着する。列車の終点は次の駅・南延岡だが、私はここで降りる。隣のホームには、南宮崎行きの普通列車が入線していた。「サンシャイン」と呼ばれる713系の真っ赤な車両だ。

続く
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