ヨーロッパ横断鉄道旅行-第1弾(イスタンブール→アテネ)(13)

古代アゴラ前の地下鉄(2)
7日目

アテネ(2)

 朝、古代アゴラ前のアドリアノウ通りに三たび向かう。ここでは面白い風景を見ることができる。モナスティラキ駅から地上に出た地下鉄1号線が、古代アゴラの前をかすめて走ってゆくのだ。前日の朝は時限ストのために全く見ることができなかったが、この日はどうだろう?
 しばらく待っていると、向こうから列車の音が響いてきた。列車は、アタロスの柱廊のすぐ下をかすめてゆく。場所を変えて、さらに列車を待つ。背後には断崖の上に立つアクロポリスの遺跡が見えているが、その前を列車が通り過ぎてゆく。これほどに遺跡に近接した鉄道を見たことがない私にとっては、感動的な風景だ。

 古代アゴラの西側の坂道を上ってアクロポリスの入口に至る。この日は遺跡が開いていた。よかった。
 アクロポリスは、東・北・南の三方が断崖になっている天然の要害で、私がやって来た入口がある西側だけが古代アゴラから続く稜線につながっている。古代アテネの人々は、ここに要塞を築くと共に守護神アテネを祀ったのだ。

 唯一とっつけそうな西側からアクロポリス入っても、その道は決して平坦ではなく、坂道や階段が多くあり、相当しんどい。道の途中、南側の断崖下にあるイロド・アティコス音楽堂が見えた。2世紀に建てられたこの音楽堂は、近年修復され(観客席やステージが新しく見えるのはそのためか?)、今でもコンサートなどが開催されるそうだ。
 ブーレの門を通り抜けたところで一休み。目を北側に向けると、そこにはアテネの市街地が広がっていた。
 プロピレア(前門)に入る。門と言っても、それ自体巨大な建物であり、道を覆い隠すように建っている。勾配もきつくなり、道はS字カーブになる。
 プロピレアを抜けると、いよいよアクロポリスの中心部に到達する。ここは平坦になっており、守護神アテネを祀った巨大なパルテノン神殿が鎮座している。高さ10メートルもの柱が46本も並んでおり、壮観そのものだ。この時(2010年5月)は修復工事が行われており、工事用の足場やクレーンの姿が見えた。
 パルテノン神殿の脇には、複数の神々を祀ったエレクティオンも建っている。これ自体は立派な建物なのだが、隣のパルテノン神殿に比べるとどうしても小ぶりに見えてしまうのだ。
 アクロポリスから眺めるアテネ市街地の眺めは素晴らしい。北はもとより、北東(リカヴィトスの丘が見える)やにも目を向けることができる。

 再びプロピレアを通って道を下る。街中でたくさん見かける犬たちは、やはりアクロポリスにもいる。いくつかのグループに分かれているらしく、対立するグループ間で吠え合い、そして追いかけ合って坂道を走り回る。
 西側の入口には戻らず、崖の南側に向かう坂道を下る。坂道を下りたところには、ディオニソス劇場がある。その名の通り、ディオニソス神に捧げる祭りが開かれていた場所である。ここで改めてアクロポリスの方を眺めると、崖の上に、さらに城壁が積み上げられている様子がわかる。ものすごい迫力である。

 次の場所に移動するため、アクロポリ駅から地下鉄2号線に乗る。オモニアで下車し、地下鉄1号線に乗り換える。

続く
目次へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック