ヨーロッパ横断鉄道旅行-第1弾(イスタンブール→アテネ)(11)

アテネ行き列車(アテネ駅)
ラリッサ→アテネ

 ラリッサを出発すると、小山が点在する広い平原を突き抜け、12時ちょうどにパレオファルサロスに停車する。
 紀元前48年、古代ローマを2分したカエサルとポンペイウスの両軍が激突し、勝利したカエサルがローマを支配することになるのだが、その決戦(ファルサラの戦い)の地はこの辺りの平原なのである。
 パレオファルサロスでは、アテネ・テッサロニキ間を南北に結ぶこの路線に対して、東西に横切る路線が接続している。ここから東へと向かう路線は、ファルサラの町を通って港町ヴォロスへと続いている。西へと向かう路線は途中で北へと進路を変え、奇岩群で有名なカランバカへと続いている。

 パレオファルサロスを出ると、しばらくは平原をまっすぐに南下するが、やがて坂道を上り、平原から離れてゆく。カーブとトンネルの連続する山道を抜け勾配を登りきると、やや平坦な高原となる。そして再び坂を下り、新たな平原に至る。13時1分、リアノクラディに停車する。この駅はラミアという町の少し西側にあり、ラミアに向かう短い路線がここから分岐している。
 ちなみに、ラミアから少し南東に行ったところにテルモピュレーという町があるが、そこは紀元前480年にギリシャ征服を目指して南下してきたアケメネス朝ペルシャ帝国軍を、スパルタを中心とするギリシャ連合軍が迎え撃って激突した場所なのである。

 さて、リアノクラディを13時3分に出発した列車は、しばらくの間は平原を走るが、やがて再び山道を登り岩山の中腹を走る。下を見下ろすと、なかなかの迫力である。進路は、南から徐々に南東へと変わり、山道を下る。13時45分、ティソレアに停車する。平原の向こうに雪を戴いた山々が見える(パルナッソス山であろうか?)。13時58分、レヴァディアに停車する。平原が続く。14時15分、テーベに停車する。古代においては全ギリシャに覇を唱えたこともある都市国家であったが、現代では小さな町になっており、大きな遺跡もなさそうである。
 14時19分、テーベを発車する。ひたすら東へと疾駆して、14時33分、イノイに停車する。ここからは、北へと向かう路線が分岐しており、エヴィラ島への玄関口にあるハルキスに通じている。アテネからの近郊列車は、このイノイを経由してハルキスへと向かう。

 イノイを出ると、さすがに近郊区間だけあって複線化している。また山道を登ってゆく。登りきると、のどかな丘陵地帯が広がる。14時56分、アフィディナイに停車する。ここには運転停車をしているようで、対向列車を待ち合わせて出発する。地形のせいなのだろうか?この一帯だけ単線区間になっている。
 並走する道路は幅が広くなり、交通量も多い。山を下ると大きな市街地に飲み込まれる。郊外鉄道(後述)の線路と合流し、長い地下トンネルに入る。トンネルを出ると、列車はスピードを落とす。そして、いよいよアテネ・ラリッサ駅に到着する。15時18分。
 首都アテネのターミナルであるこの駅には高架橋などはなく、到着ホームの端から線路を横断して駅舎側のホームへと向かう。駅前からは地下鉄ラリッサ駅に通じており、ここから地下鉄2号線に乗る。地下鉄の乗り方等についても色々と書くべきことがあるのだが、それは後にする。
 2号線をシンタグマ駅で下車し、シンタグマ広場に出て、近くにあるホテルに入る。

続く
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