ヨーロッパ横断鉄道旅行-第1弾(イスタンブール→アテネ)(5)

テッサロニキ行き列車(スィルケジ駅)(2)
イスタンブール→ウズンキョプリュ

 スィルケジ駅に着くと、「オリエント急行ホーム」には既にテッサロニキ行きの列車が入線していた。トルコの電気機関車に牽引され、前から3号車~1号車となっている。国際列車なのに客車がわずかに3両とは侘しい。しかも、車体には大きな落書きが・・・
 私は最後尾の1号車に乗り込む。この車両は1等車である。中に入ると、廊下の左側にずらりとコンパートメントが並んでいる。ここまでは今までに見慣れた光景である。各コンパートメントは2人用だが、中には座席が一並びしかなく、ベッドは座席の前後の上段に1つずつある。だが、私の他にこのコンパートメントに来る人はおらず、事実上一人で利用することができたのだ。

 20時30分、いよいよ列車が発車する。空の色は深い群青に変わっていた。列車がスィルケジ駅のホームを離れると、ライトアップされたガラタ塔が薄闇の中に浮かびあがる。だが、トプカプ宮殿下のカーブを曲がると、それは見えなくなり、今度はボスフォラス海峡両岸の夜景が現れる。
 イェディクレ駅を通過すると、ライトアップされたイェディクレが姿を現す。次いで、旅の初日に利用したイェシルユルト駅を通過して、アタテュルク空港のすぐ外側を通る。
 列車はしばらくマルマラ海に沿って走るが、やがて進路を北に変え、海から内陸に入り込んだ湖の東岸を行く。そして21時9分、ハルカリに停車する。この駅はイスタンブール近郊電車の始発・終着駅でもある。この辺りには大きなマンションなどが建ち並んでいる。イスタンブールのベッドタウンのような町なのだろうか?

 ハルカリを出発した列車は北西へと向かう。人家や建物が次第にまばらになり、外は闇に包まれる。22時50分にはチェルケズキョイ、次いで0時25分にはアルプル、そして0時45分にはペフリヴァンキョイに停車する。ペフリヴァンキョイを出発した列車は、ひたすら徐行し続ける。しばらくして、線路は二手に分岐する。北西に分岐すると、イスタンブールに移る以前にオスマン帝国の都であった古都・エディルネを経由してブルガリアへと向かう。南西に分岐するとギリシャへと向かう。もちろん、この列車は南西に分岐する。
 分岐点を通過しても列車は徐行している。時間調整のためだろうか?そして、1時28分に列車は国境の駅・ウズンキョプリュに到着する。

続く
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