東四国鉄道旅行(12)

坂本龍馬像
3日目

高知

 朝8時30分、高知駅前からMY遊バスに乗る。このバスは高知駅から市内の観光地を経由しながら桂浜に向かうもので、切符を買うと、各観光施設で料金が割引になる他、土佐電鉄の路面電車にも1日乗り放題となる。

 駅を出発したバスは東に向かい、国分川の河口付近を渡ると、五台山の山道を通って南に向かう。海岸まで行き着くと、今度は西に転じて浦戸湾に架かる大きな橋を渡り、9時25分に桂浜に到着する。

 坂本龍馬の像が見下ろす浜辺は、波がとても穏やかで、とても太平洋に面しているとは思えない。時の経つのを忘れて小波の音を聞いていたいが、1時間に1本程度しかないMY遊バスで効率良く移動するために浜辺にいられる時間(バス停からの移動時間を含む)は、たったの20分だった・・・。

 桂浜を9時45分に出発したバスは、元来た道を引き返して再び五台山に登って行く。私は五台山の展望台で下車する。10時7分。
 展望台からは高知市内を一望することができる。高知の町が、太平洋からずっと入り込んだ湾の奥にあり、幾筋もの川が流れこんでいるのが良くわかる。
 展望台を下りて、裏参道から竹林寺に入る。ここは、江戸時代に土佐藩主・山内家が帰依した寺であり、境内には五重塔などの立派な建物が点在する。まだ午前中だからか人出も少なく、客殿から庭園をゆっくりと眺めることができた。宝物館では、重文級の古い仏像がずらりと並んでいるのを拝んだ。

 11時17分、MY遊バスに乗って市内中心部へ戻る。11時50分にはりまや橋で下車する。あまりにも有名なはりまや橋であるが、その割には小さな橋だ。昔はその下を川が流れていたのだが、やがて埋め立てられ、現在では橋の下に人口水路を引いているそうだ。

 はりまや橋からは路面電車に乗って西へと向かう。2000形という希少なタイプの車両だ。とは言え、たった3駅目・高知城前で下りてしまう。停留所を下りて北に歩けば、すぐに高知城だ。城の正面を守る追手門を通り、広いが急な階段を登って行くと、本丸に行き着く。そして、本丸の奥には天守閣が聳えている。本丸御殿や天守閣は見学することができる。明治以後、多くの城郭が消滅していった中では、よく保存や修復がなされていると思う。

 城を出て、再び路面電車に乗る。590形という真っ赤な車体の車両で、こちらも希少なものだ。昼下がりの暑い時間ゆえか、電車の中はガラガラだ。はりまや橋で電車を下りると、今度は高知駅行きの電車に乗り換える。はりまや橋は、市内を東西(東は後免町から西は伊野まで)に走る電車と、南北(南は桟橋通五丁目から北は高知駅まで)に走る電車が交差し、乗客が乗り換える所である。もっとも、両者の停留所は少し離れている。乗り換えたのも束の間、たった3駅で終点の高知駅前に着いてしまった。

続く
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