シルクロード鉄道旅行-第9弾(テヘラン→イスタンブール)(4)

サルマス→ラジ(3)
2日目

タブリーズ→ラジ

 タブリーズに停車してしばらくすると、税関の係官がやって来る。手荷物の検査かと思ったら、そうでもないらしい。Bさん達は係官に促されて外に出て行く。国境まではかなり距離があるが、何かの手続きが始まっているようだ。
 退屈なので、私も外に出てみる。タブリーズ駅のホームは広く、後方には大きな駅舎が見える。せっかくだから車両編成を確認してみよう。
 列車を牽引するディーゼル機関車のすぐ後ろの先頭車両は、かなり古い感じの緑色の客車で、業務用の車両のようだ。その後ろから1号車・2号車・・・と白色の客車が続く。ただし1号車には誰も乗っていないようで(業務用?)、私の乗っている2号車から後ろに乗客が乗っている。4号車の後ろには、赤色の食堂車が連結されている。食堂車の後ろに、さらに2両の白色の客車が連結されている。そして、最後尾の車両はコンテナだ。
 コンテナの中央にある扉が開かれ、ホームからスロープが架け渡されている。扉の前には税関の係官が立ち、その前に乗客達が列を成し、一人ずつコンテナの中に入って行く。どうやら、このコンテナはテヘラン駅で預けられた大きな荷物を収容するためのもので、その通関手続きが早くも始まっていたのだ。
 この通関手続きのために、列車はタブリーズに2時間ほど停車していた。そして10時40分、列車はようやく発車する。

 タブリーズ駅に隣接する大きな車両基地には種々の車両が並び、屋外の洗車場まである。タブリーズの市街地を抜けると、時折羊が放牧されている広い草原となる。11時過ぎ、北西へ伸びてアゼルバイジャンへと向かう線路と分岐する。私達の乗るトランス・アジア・エクスプレスは西へと進んで行く。
 11時30分過ぎ、昼食が出てくる。最初はナンとヨーグルト・炭酸飲料だけだったのだが、後でメインのチキンのトマト煮が出てきた。

 列車はオルーミーイェ湖の北岸に出る。地図上では湖岸線に沿って進んでいるはずなのだが、実際の湖は随分遠くに見える。12時20分、湖岸のタスージに停車する。
 やがて湖から離れ、次第に山道に入って行く。山中に点在する集落には、レンガ造りの家々が建ち並ぶ。
 12時55分、サルマスに停車する。検疫官が列車に乗り込んで各部屋を回り、体温計を乗客の額に軽く当てて検温する。発車したのは13時30分だ。

 山はますます険しくなり、川は峡谷となる。いくつものトンネルを抜け、峡谷に架かる橋を渡る。とても良い眺めなのでずっと見ていたいのだが、なぜか車掌さんが各部屋を回って乗客を食堂車に集める。
 食堂車に入ると、2人の係官がそれぞれ別のテーブルに座り、ノートパソコンを広げている。何と彼らは出入国審査官で、ここで出国審査をしているのだ。
 食堂車でパスポートに出国スタンプを押してもらっている間に、辺りは次第に平坦になる。山を上りきり、高原に入ったのであろう。14時40分、列車はいよいよ国境のイラン側の駅、ラジに到着する。

続く
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