シルクロード鉄道旅行-第9弾(テヘラン→イスタンブール)(2)

トランス・アジア・エクスプレス(テヘラン駅)
出発

 車は大した渋滞に巻き込まれることもなく、17時40分過ぎにはテヘラン市街南部にあるテヘラン駅に到着する。前回の旅の終着駅だ。両手にたくさんの荷物を抱えた人々が、大きなターミナルの中に次々と吸い込まれてゆく。私達もターミナルに入り、とりあえずは待合室へ。と思いきや、Aさんは私の列車のチケットを持って、ターミナル内の係員にいろいろ尋ねて回っている。そして私の所に戻って来たAさんが告げるには、イスタンブール行きの列車の乗り場はここではないということであった。
 予想外のことだったので事情がよく飲み込めず困惑しつつも、Aさんについてターミナルを出て、数分ほど歩き、とある真新しい建物に行き着いた。そこは、テヘラン駅の第2ターミナルとも呼ぶべき、国際列車専用のターミナルだったのだ。人の出入りはまばらであったが、中に入ってみると待合室は既に乗客でいっぱいになっている。

 テヘランを発着する国際列車:トランス・アジア・エクスプレスは、トルコのイスタンブール行きとシリアのダマスカス行きが、それぞれ週に1本運行されている。以前は、これらの列車もメインのターミナルから発着していたのだが、最近になって国際列車専用ターミナルが新設されたそうだ。
 国際列車への乗車手続きは、空港でのそれと非常に良く似ている。まず、空港のチェックインカウンターに該当するコマーシャルカウンターに行く。ここでチケットとパスポート等のチェックを受ける。次に大きな荷物がある人は、手荷物預かりカウンターに行って荷物を預ける。私は荷物が少ないので、ここはパスしたが、大きな荷物を持った人々がカウンターに長い行列を作っている。
 イスタンブール行き列車の発車予定時刻は20時15分であるが、約1時間前の19時20分になって、乗客は専用の待合室に移動する。専用の待合室に入る際に、チケットとパスポートのチェックがあるので、見送りの人は中に入ることができない。Aさんともここでお別れだ。
 19時55分、待合室とホームを隔てるドアが開かれ、いよいよホームに向かう。既に薄暗くなったホームには、イスタンブール行きのトランス・アジア・エクスプレスが停車してた。テヘラン駅は東西に伸びているのだが、このホームはテヘラン駅の西の端に位置しているようだ。各車両の入口には車掌さんが立って、乗り込んで来る乗客のチケットをチェックしている。このスタイルは、私が今まで乗ってきた中国以西のシルクロード鉄道において共通したものだ。発車まであまり時間も無く、各車両の入口には行列ができているので、列車を牽引しているのがディーゼル機関車であることを確認した以外は、車両編成などを確認する暇はなかった。
 車内には4人用のコンパートメントが並んでいる。コンパートメントの構成も今までとほぼ同じなのだが、変わっていることと言えば、座席がきっちり仕切られていること(就寝時には手すりを折りたたむことができる)と、上段のベッドに上がるハシゴが窓側に立てかけられていることであろうか。

 そんなことを考えているうちに、発車時刻となった。予定より3分遅れて、20時18分、列車はイスタンブールに向けてゆっくりと動き出す。

続く
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