シルクロード鉄道旅行-第8弾(ブハラ→テヘラン)(10)

マリー→サラフス
5日目

マリー→サラフス(閉ざされた鉄路 その3)

 朝7時にマリーのホテルを出発する。まずは西のテジェンに向かって幹線道路を進む。空はよく晴れわたり、さわやかな風が緑の草原を吹き抜ける。
 やがて、道路上に踏切が現れる。2日前、マリーへ向かう時に見た踏切だ。この鉄路は、ここから少し北でトルクメナバット-アシュガバッドを結ぶ鉄路から分岐したもので、南へと伸びて国境の町サラフスを経由してイランに通じている。Thomas Cookの時刻表(2008年冬版)によれば、アシュガバッドからサラフスに向かう旅客列車が週に2本運行されていることになっている。しかし、実際にはこの列車の存在を確認することができなかった(Nさんは列車の存在を否定していた)。また、この列車はサラフスに深夜に到着することになっているのだが、この時間には国境は当然閉まっているし、サラフスには外国人が宿泊できるような場所がないようだ。いずれにせよ、私はこの100km程度の鉄路を列車に乗って進むことはできないのだ。

 そんなことを考えているうちに、車はテジェンの手前で幹線道路を折れて細い田舎道に入って行く。道路はまっすぐ伸びているのに、あまりに凸凹なため、車はS字を描くように進んだり、わざわざ路肩の土の上を進んだりする・・・。だが、こんな悪路にもかかわらず、私達の車の前には路線バスが何台も走っている。
 田舎道は南へ西へと何度も折れ、そしてようやく南へ向かう幹線道路に合流する。車は再びスピードを上げる。辺りの草木はまばらになり、砂漠の景色へと変わってゆく。やがて鉄路が左手に現れ、道路と並ぶ。
 しばらくして検問所に到着する。パスポートなど全員の身分証がチェックされるが、無事に通過する。国境はすぐ先だと思ったのだが、なかなかたどり着かない。

 検問所から10kmほど進んで、ようやく道路(とそれに並ぶ鉄路)が西へと折れ、南側(線路側)にはサラフスの駅、その背後にはトルクメニスタン側のサラフスの町が現れる。トルクメニスタン(1520mm)とイラン(1435mm)では線路の幅が異なるので、国境を越える貨物列車はこの辺りで車輪を交換するのだろう(かつて中国・カザフスタン国境を越えた時の記事を参照)。一方、道路のすぐ北側には鉄条網が並び、そのすぐ向こうには広い緩衝地帯、さらにその向こうにはイラン側のサラフスの町が見える。やはり旧ソ連と、それ以外の国との国境にはものものしい雰囲気があるようだ。車は鉄条網に沿って進み、ようやくトルクメニスタンの国境オフィスに到着する。時刻は9時30分を過ぎていた。

続く
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