高山本線の旅(10)

高山陣屋(1)
高山

 高山駅を出て、まずはまっすぐ東に向かう。途中で右に折れてしばらく行くと、宮川に架かる欄干の赤い中橋が見える。そのたもとにあるのが高山陣屋だ。もう朝の遅い時間なので、陣屋前の朝市は終わろうとしている。
 高山陣屋は、飛騨が江戸幕府の直轄支配地になって以来、幕府の代官であった高山郡代の拠点として建てられた。建物の多くの部分は近年の復元によるものだが、役所の部分から郡代一家のプライベート空間に至るまでよく復元されている。かつては年貢米を貯蔵していた大きな土蔵には、主に江戸時代の飛騨に関する資料が展示されている。

 陣屋を出て宮川を渡り左手に折れると、江戸の町並みが色濃く残る地域になる。上三之町は行き交う観光客でごった返し、風情が半減・・・。だが、国道158号線を渡って下三之町に入ると、町並みはそれほど変わらないのになぜか人出が激減する。そこからさらに進んだ所にある大新町には、大きな町家が並んでいて見学することができる。中に入ってみると、土間の上は2階まで吹き抜けになっていて(主に換気のためらしい)広々とした印象を与える。内部は思ったより広く、奥には大きな土蔵が必ずある。建物の間取りや装飾も凝っていて、見るものの目を飽きさせない。高山の町人達の資力とセンスに感心する。

 さらにまっすぐ進むと、宮前橋から桜山八幡宮に続く参道に出る。そこを登って桜山八幡宮に行く。世に広く知られている高山祭りは日枝神社の山王祭と桜山八幡宮の八幡祭の総称のことであり、祭りを彩る華麗な屋台が八幡宮内にある屋台会館に展示されている(全部ではなく、数台ずつ交代で展示されているようだ)。

 桜山八幡宮から坂を下り、東本願寺の高山別院を通って、再び江戸の町並みが残る地域に戻る。この界隈には造り酒屋も多く、中では有料だが試飲もできる。水が良いからだろうか、どの店の酒もおいしい。何より、風情ある建物の中で酒を味わうのは格別だ。しかし、何時間も町を歩き回り空腹と疲労に見舞われていたところなので、わずか数杯で酔っ払ってしまった・・・。酔い覚まし?に、これも高山の名物らしい中華そばを食べる。

 国道158号線に出て鍛冶橋を渡る。橋の中央には、ユーモラスな手長・足長像が立っている。そのまま西に進むと飛騨国分寺があり、中には立派な三重塔が建っていた。

 疲労と酔いのせいか、駅近くの旅館に入ると、そのまま夕方まで寝てしまった。

続く
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