高山本線の旅(2)

犬山城天守閣から(1)
犬山

 犬山駅の西口を出て、通りをしばらくまっすぐに歩き、本町の交差点を右に折れると、そこには江戸の城下町の風情を残す町並が現れる。保存されている町家の一つ、磯部邸に入ってみる。幅はあまり広くないが、表の風情からは想像し難いくらいの奥行きがあり、中庭や土蔵まであって面白い。
 この通りをまっすぐ進み、市の文化資料館にも立ち寄る。毎年4月に開催される犬山祭の山車が展示されていて興味をそそる。特に、山車の上で動くからくり人形には心を惹かれる。

 通りをさらに進み針綱神社の境内を抜けると、いよいよ犬山城に入る。国宝の天守閣は、江戸時代のものがそのまま残っている貴重な建物だ。狭くて急な階段を登り、最上階に至る。そこには、予想以上に素晴らしい木曽川の眺望が開けていた。

 城を出て、木曽川沿いに歩く。この界隈には温泉旅館が建ち並んでいるので、昼食を兼ねてさっそく一風呂浴びる。

 さらに川沿いに歩き、犬山橋までやって来た。ほとんど波打たない静かな川面の向こうに犬山城が聳えている。この橋では道路と名鉄線が並走しているので、頻繁に橋を往来する名鉄線の姿を同じ高さから間近に見ることができる。

 この犬山橋の側に、日本ライン川下りの下船場がある。ここからバスに乗って、上流の太田にある乗船場まで行く。川下りの船は、意外にもシンプルだ。船がゆっくりと漕ぎ出す。よく晴れて気持ちの良い秋の日、風も無く、川面も穏やかだ。川の両岸は岩場になっていて、乗客の目を楽しませる。だが、川中に数箇所ある瀬に船が近づくと、川はその姿を一変させ、その恐ろしさをむき出しにする。川面は激しく波打ち、船は左右に大きく揺れる。そして船が無事に瀬を通過すると、まるで何事も無かったかのように、川は再び元の穏やかな姿に戻る。これが何度か繰り返される。1時間ほどの船旅の後、船は犬山橋のたもとにたどり着いた。

続く
目次へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック