甲信縦断鉄道旅行(12)

長野行き普通列車(上田駅)(1)
上田→戸倉(しなの鉄道)
上山田温泉

 17時29分、長野行きの普通列車がやって来る。先程と同じく115系の車両だが、こちらは赤と灰色に塗り分けられた、しなの鉄道所属の車両のようだ。運行形態もワンマンである。
 列車は再び長野新幹線と分かれて千曲川沿いに進むのだが、相変わらず川の姿は見えない。坂城町に入り、戦国時代に武田信玄と争った村上氏の本拠地・葛尾城の山裾を抜けると戸倉に到着する。17時44分。

 戸倉駅からタクシーに乗り、西に向かうと、ようやく千曲川が現れる。千曲川に架かる大正橋を渡り、橋詰にある佐良志奈神社の前を左に折れると、そこは上山田の温泉街だ。だが、温泉街に至る主要な道は通行止めになっている。実は今夜、夏祭りが開催されるためだ。そこで温泉街の裏手に回ったところでタクシーを降り、旅館まで歩いて行く。

 日暮れ頃、千曲川の岸まで歩いてみる。降りしきる雨に、川の水は次第に水かさをましている。風もますます強くなり、傘をさすのも困難になってくる。さすがに夏祭りは中止だろう。
 しかし温泉街に戻ってみると、「民謡流し」と呼ばれる踊りが既に始まっていたのだ・・・。通りには浴衣姿の踊り手達が大勢繰り出している。通りの電柱には色とりどりの布団が巻かれていた。これは、踊りの後に登場する神輿が電柱に衝突するのを防ぐためなのだろうか?
 しばらく踊りを見ていたが、強い風雨で体も冷えてくるので旅館に戻る。しばらくして、旅館の前に神輿行列が到着する。担ぎ手達が玄関前で三本締めを披露する。それが終わると、神輿は隣の旅館へと移動して行く。

 祭りが終わってから、ようやく温泉に浸かる。露天風呂には雨が吹き込んでくるが、それもかえって趣がある。お湯は、かなり熱めの硫黄泉だ。疲労し、冷え切った体が、たちまち息を吹き返す。

続く
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