甲信縦断鉄道旅行(7)

小諸行き普通列車(小淵沢駅)
甲府→小淵沢→野辺山(中央本線・小海線)

 甲府で身延線を降り、中央本線のホームへと向かう。9時33分、小淵沢行きの普通列車で出発する。列車は、身延線とは段違いのスピードで甲府盆地を横切る。韮崎を過ぎると、甲信国境の高原に向けて徐々に標高が上がってゆく。
 10時20分、終点の小淵沢に到着する。中央本線においては県境の山梨県側の駅であり、小海線の始発駅でもある。

 小海線のホームへ向かい、しばらく列車を待つ。ハイブリッド車両キハE200形の小海線への導入(2007年7月末)を予告する広告が目にとまった。やがて、小諸行きの普通列車がやって来る。気動車のキハ110系だ。列車の側面には、NHKの大河ドラマ「風林火山」(2007年当時)の広告が大きく描かれている。このキハ110系がキハE200形に取って替わられる日も、そう遠くはないだろう。

 10時35分、小諸行きの列車が出発する。初めは中央本線と並んで北西に向かうが、すぐに大きくカーブして北東へと進路を変える。このカーブの所に、色違いの稲を使って「風林火山」という文字を描いた水田が現れる。「風林火山」恐るべし。
 やがて列車は広い森の中を抜ける。線路沿いにはロッジや山荘が点在し、避暑地としての高原の風情を見せている。高原列車に乗った実感が湧いてくる。10時44分、甲斐小泉に到着する。駅前には「平山郁夫 シルクロード美術館」がある。「シルクロード」という言葉には心惹かれるものがあるが、今回は時間がないので立ち寄らない。
 列車は再び八ヶ岳山麓の深い森に入る。車窓から見える細い道路は、くねくねとカーブしながら山中を貫いている。標高は徐々に上がり、1000メートルを優に超える。列車はディーゼルエンジンの唸り声を上げる。甲斐大泉を過ぎ、11時ちょうどに清里に到着する。多くの乗客が降りる一方で、大勢の人が乗り込んでくる。晴れていれば、ここで散策するのも楽しいだろうが、既に本降りになった雨の中では、それもかなわない。列車は先へ進む。辺りはやや平坦になる。甲信国境を越えて長野県に入った直後、日本の鉄道最高地点(標高1375メートル)を通過する。標高が約880メートルの小淵沢から、500メートル近くも登って来たのだ。そして列車は11時8分に野辺山に到着する。ここで私は下車する。

続く
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甲府~小淵沢


小淵沢~野辺山

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