会津横断鉄道旅行(6)

磐西・只見ぐるり一周号(会津宮下駅)(2)
会津若松→会津宮下(只見線)

 会津若松駅には11時前に到着する。待ち時間は十分にあるが、他にすることも無く、ホームをぼんやり眺めていると、磐越西線の列車が次々にやって来る。電化区間(郡山-喜多方)を走る455系と非電化区間(喜多方-新津)を走るキハ110系、485系の特急「あいづ」もやって来る。さらに駅の西端のホームには、会津鉄道の列車もやって来る。これらの列車を眺めているうちに、時間があっと言う間に過ぎ去って行く。

 11時45分、ようやく只見線の列車がやって来る。その名も「磐西・只見ぐるり一周号」という気動車4両編成の臨時列車で、新潟から磐越西線経由で会津若松に至り、そこから只見線経由で新潟に戻る面白い列車だ。
 11時48分、列車は出発する。まずは一路南に向かって走り出す。西若松で会津鉄道と分岐して西に向かい、会津高田を過ぎると、今度は北上する。12時16分、会津坂下に到着する。ここから列車は再び西に向かう。会津盆地を出て、山地に入って行く。会津坂本からは只見川に沿って南西に進む。12時35分、会津柳津に到着する。駅前に置かれたSLは、C11なのだそうだ。山は次第に深くなり、只見川も渓谷へと変わる。そして12時55分、会津宮下に到着する。この駅から先は前方の2両のドアしか開かないため、前の車両に移って降りる。
 対向列車を待つため、列車は15分程度停車する。そのため、多数の乗客がホームに降りて列車の写真を撮り始める。普段は静かな田舎の駅が、一瞬にして賑やかな撮影会場に変わる。

 だがを一歩離れると、そこには普段と変わらない静かな田舎の風景が広がる。駅前から坂を下り、只見川に架かる三島大橋を渡る。橋からは、ほんのり紅葉し始めた只見川の渓谷を一望することができる。ゆったりした川の流れに、心が癒されるようだ。
 橋を渡って道を下流にしばらく歩き、川沿いの温泉施設に入る。入浴料は、休憩料と合わせてもとても安い。何より、休日にもかかわらず人出が少ないのが良い。利用客の大半は地元の人のようだ。かなり熱めの湯に浸かり、入浴後は畳の間にゴロリ。夢現の中で、時間がゆったりと流れて行く。

続く
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