会津横断鉄道旅行(3)

猪苗代湖(2)
猪苗代湖

 タクシーを降りると、すぐに遊覧船に乗り込む。白鳥の形をした船だ。もう1艘の船は、親子亀の形をしている。船はまもなく動き出す。真っ青で穏やかな湖面の彼方には磐梯山が聳え、湖畔の森は紅葉に色づく

 船から降りると、船着場そばから続く急な坂道を登って天鏡閣に向かう。坂の途中から見下ろす湖の姿は、また格別だ。
 天鏡閣は、元々皇族の別邸として建てられ、現在では福島県の迎賓館になっている。外見からしてモダンな造りの洋館で、邸内の各部屋には上品な調度品が配置され、かつての華麗な生活を彷彿とさせる。紅葉している庭の木々が、白い建物に彩を添える。

 再び湖畔に下りる。太陽が西の空に傾き、こちらの岸は既に薄暗いが、対岸の山々は夕日に映えて美しい。岸辺にはたくさんの水鳥がやって来て、観光客からエサをもらっている。
 約束した時間通りにタクシーがやって来た。それに乗って、今度は猪苗代駅に向かう。

 猪苗代の駅前からは、磐梯山の姿がより間近に大きく見える。晩秋の夕日は、まもなく沈もうとしていた。

続く
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