シルクロード鉄道旅行-第6弾(アルマティ→サマルカンド)(4)

アキール・ティウベ付近
チュー→サリーアガチ

 夕日に照らされたチュー駅のホームでは、大勢の乗客が食料や飲み物を買い求めている。この列車からは線路一つ隔てた向こう側に比較的大きな駅舎がある。そして駅舎側のホームには果物や野菜などの大きなバザールがある。おそらく、ここは列車の乗客のみならず、地元の人々も利用しているのだろう。
 17時34分、列車はチューを発車する。予定より6分遅れだ。列車はアスパラ(18時3分着)を通って、18時30分にタッティに到着。外で牛の鳴く声が聞こえる。車両が古いためか、この部屋の窓は完全に閉まらず上半分が開いたままなので、車外の音が全て聞こえるのだ。
 タッティを出発してまもなく、車掌さんがパスポートをチェックしにやって来る。アルマティ出発直後にも切符と一緒にチェックしたはずなのだが、今度は越境のためのリストに名前を書き込んでいるようだ。ついでにウズベキスタンの税関申告書も受け取る。
 19時ちょうど、クラガティに到着。駅前には羊の大群がいる。馬に乗った羊飼いのおじさんが群れを率いている。乗客達が面白そうに眺めている。
 19時30分、ルゴヴォイに到着。カザフスタンの南にある国、キルギスからの線路が、ここで合流する。ホームには金色の銅像が立っている。この町の名前の由来になった人物に違いないのだが、それがどういう人物なのか、あいにく私にはわからない。
 西に向かう列車の車窓からは、夕日に映える美しいアラタウ山脈の姿が見える。だがアキール・ティウベ(20時26分着)を過ぎると、太陽が西の空に沈み、カザフの美しい自然は闇に包まれる。部屋の窓には、いつの間にか頑丈な日よけが下まで降ろされる。列車はウチ・ブラク(21時4分着)を通って21時33分にタラズに到着。いつの間にか予定より4分も早くなっている。私もそろそろ眠ることにする。

 日よけはしっかりと下まで降ろされているのに、窓が閉まらないために冷たい夜風が吹き込んで来る。しかも、かぶって眠るための毛布が無い・・・。半袖一枚の私は、真夏だというのに凍えそうな体を抱えて眠る。
 その間に、列車はジュアントベ(22時30分着予定)、ブルノエ(23時16分着予定)、ティウルクバス(0時14分着予定)、マンケント(1時35分着予定)、そして前回の終着駅シムケントに2時9分に到着したはずだ。
 シムケントを出発した列車は、アリス1(3時51分着予定)でロシアからウズベキスタンに向けて南下する線路に合流し、シャギール(4時45分着予定)、チェンゲルディ(5時25分着予定)を過ぎたはずだ。

 部屋をノックする音で目を覚ます。車掌さんが各部屋をノックして回っているのだ。日よけのせいで部屋は真っ暗だが、もう朝なのに違いない。同じ部屋の乗客がドアを開けて廊下に出る。朝の陽光が一瞬部屋に差し込む。時計を見ると6時を過ぎている。しばらくして私はようやく起き上がる。そうしているうちに、列車はスピードを落として停車する。いよいよカザフスタンの国境の駅、サリーアガチに到着したのだ。時刻は6時23分。

続く
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チュー~シムケント


シムケント~サリーアガチ

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