ときわ路鉄道旅行(7)

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2日目

常陸大子→磐城石川(水郡線)

 寝床から起きると、また湯に入りたくなる。長い渡り廊下を歩いて、前日とは異なる露天風呂へ向かう。湯の中で目を閉じると、虫の音が耳に響く。

 旅館の人に送ってもらって常陸大子駅へ。前日とはうって変わって、朝の強い陽光がにも、そして構内で待機しているキハ110系の車両群にも降り注ぐ。8時50分、郡山行きの普通列車が到着。大半の乗客が列車から降りて行く。
 列車はここでしばしの休息をとった後、9時5分に出発。列車は久慈川に沿って北上し、下野宮を過ぎるといよいよ福島県に入る。白河や勿来ほど知られていないが、ここにも関東から奥州へと通じる道があるのだ。境は越えたが、道は上り続ける一方で久慈川の流れは細くなる。
 矢祭山に到着。駅前には、奇岩が並ぶ矢祭山の姿が見える。列車の本数がもう少しあれば、ぜひ途中下車してみたいところなのだが・・・。矢祭山を過ぎると辺りは渓谷から平地へと徐々に変わり、たわわに実った稲穂が風情を添える。磐城塙を過ぎると、久慈川の姿は次第に見えなくなる。
 磐城棚倉に停車。花の季節には大勢の観光客で賑うというこの古い城下町も、今はひっそりとしている。列車はさらに北上して浅川を通り、10時4分、磐城石川に到着。ここで下車する。

 駅を出て、川沿いに南東へと向かう。途中の跨線橋から駅を見ると、ちょうど水戸行きの列車が停車しているのが見える。10分ほど歩くと猫啼温泉に到着。その昔、和泉式部の飼い猫が病を癒したという由緒ある温泉のようだが、大きな旅館が数軒あるだけで温泉街にはなっていない。壁に和泉式部の大きな絵が描いてある浴場には、こんな時間だから当然だが誰もいない。勢い良く泡をたてるジャグジー風呂を独り占めして、大してかいてもいない汗を流してリラックス。

続く
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常陸大子~磐城石川


矢祭山


磐城棚倉


磐城石川・猫啼温泉

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