ときわ路鉄道旅行(2)

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偕楽園

 水戸駅のバス乗り場は、ラッシュの終盤でとても慌しい。バスが次々と到着しては、大勢の人を降ろし、そして乗せて行く。だが、「偕楽園」行きのバスはなかなか来ない。そこで頻繁にやって来る「偕楽園入口」経由のバスに乗る。
 バス乗り場の混雑とはうらはらに、このバスはガラガラだ。水戸の中心部から西に向かい、しばらく住宅地の中を進むと「偕楽園入口」に到着。辺りを見回しても偕楽園の痕跡すら見えないのだが、とにかく案内板を信じて歩くこと数百メートル、ようやく偕楽園の御成門に行き着く。

 中に入ると、そこには一面の梅園が広がる。だが季節は秋、梅の木は枝ばかりで荒涼たる風景を成しているに過ぎない。梅園を横切り、木が生い茂る坂を下りて吐玉泉の前を通り、池のある庭園に出る。ようやく風情のある景色に出会う。
 庭園から梅桜橋を渡って常磐線の線路を越え、いったん偕楽園を出る。偕楽園を出た所にも公園が広がっている。公園には色とりどりのが咲き、池には水鳥がたくさん泳いでいる。心和む朝の散歩だ。今は何時なのか・これからどこに向かうのか、などということを忘れて、いつまでも歩いてみたくなる。
 公園から広い千波湖に行き、そして偕楽橋を渡って再び偕楽園へと向かう。偕楽橋からは、常磐線の偕楽園駅が見える。花見のシーズンにだけ開業する駅である。ここで列車の写真を撮りたくなって、しばらく待つ。やがて、下りの「フレッシュひたち」13号(651系)がやって来るのが見えたので撮ってみる。

 偕楽橋を渡ると、東門から再び偕楽園に入る。梅園を抜けると、そこには徳川斉昭の建てた好文亭がある。外見は質素に見えるが、内装は色彩に富み、人の視覚を楽しませる仕掛けが随所にある非常に凝ったもので、しかも奥座敷まで付いている。さすがは天下の副将軍、別荘も贅沢だ。
 好文亭を出ると、また梅園を抜けて御成門に戻り、そこから出る。やはり偕楽園には梅の季節にもう一度行かねばならない、と思いながら「偕楽園入口」のバス停に戻り、水戸駅行きのバスに乗る。

続く
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