シルクロード鉄道旅行-第4弾(ウルムチ→アルマティ)(3)

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3日目

南山牧場

 楽しい旅行のはずだが、なぜか朝から格闘している。まず洗濯物が思ったほど乾かない。荷物を少なくするため、衣類は最小限しか持っていない。だから、ホテルでまずすることは洗濯なのだ。だが、前夜から干している衣類は朝になっても生乾きの状態だ。ヘアドライヤーを使って何とか乾かすことに成功する。
 次に鉄道の切符。日本の旅行社に連絡がつき、次いでウルムチの旅行社から連絡が入り、夕方に切符をホテルのロビーで受け取ることを確認した。朝から一仕事終えたような変な気分だ。

 ホテルを9時(もちろん北京時間)に出発。ツアーとは言え、またしても参加者は私一人である。車はコルラに通じる道路を南に向かう。ウルムチ市街を出ると、そこにはどこまでも続く平原が広がっている。その一角にひまわりが植えられ、辺り一面が黄色い絨毯で覆われる。遠くにあった天山山脈が次第に大きくなる。以前トルファンへ行った際に見たのとは異なり、目の前の山々は頂上から麓までが緑に覆われ、牧歌的な風景を作り出している。
 10時頃、南山牧場の西白楊溝に到着。「牧場」と言っても柵に囲まれたエリアを指すのではなく、この辺りの草の生い茂る高原一帯を指しているのだ。駐車場の近辺にはモンゴル族のパオが建ち並んでいるが、これらは商店か観光客の宿泊用である。ここからは馬に乗って山を登るも良し、渓流沿いにハイキングするも良し、同じ道をロバ車に乗るも良しだ。誰もが大自然の中で思うようにゆったりと時間を過ごしている。
 私は渓流沿いに歩いて行く。標高2000m近い谷間を涼しい風が吹き抜ける。見上げると薄緑の草に覆われた山が聳えている。澄んだ空気と水の音以外には何も聞こえない。疲れなどどこかに忘れ、ただひたすら歩き続ける。
 谷の奥に、アーチ橋が架かっている。この虹を模した橋を渡ると、そこにはが流れている。まだ名前も無いというその滝を見ていると、ここが新疆であること、すなわち一方では生物を寄せ付けない広大な砂漠がある地域であることを忘れてしまう。

 13時前、南山牧場を出発。途中の道では、羊の群れが道路に飛び出して来て交通が遮断される。車で簡単に来られるようにはなったものの、ここにはまだのどかな時間が流れているのだろう。
 ウルムチに戻ってレストランに行く。海鮮料理を出す中華の店だった。味付けはとてもあっさりしている。海の無い新疆では海鮮料理は高級だろうし、日本人のツアー客、とりわけ年配者には、こうした料理が受けるのだろう。だが、スパイシーな清真料理を期待していた私としては少しがっかりだった。
 ツアーの最後に新疆ウイグル自治区博物館に行く。ここに来るのは2回目だ。前回来た時は博物館のガイドさんに売店に連れ込まれたので、今回も同様かと心配していたが、今回はツアーのガイドさんのみの案内で、事無きを得た。17時前、ツアーは終了。ホテルへ戻る。

続く
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