三陸縦断鉄道旅行(八戸→仙台)(14)

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3日目

気仙沼→前谷地(気仙沼線)

 朝、起きがけに窓の外を覗くと、窓辺の朝顔が満開になっている。水色の花の向いた先には海がある。目に射し込む2つの青が寝ぼけた頭を覚ます。
 朝食は通常は8時からなのだが、それでは列車に間に合わないので、特別に早めに用意してもらった。メインはもちろん焼いた秋刀魚だ。わずかに塩をふってあるだけで、身に切り込みは一つも無い。はらわたも取り除いていない素朴な焼き方である。箸をつけた瞬間、脂が滴り落ちる。口へ運ぶと、脂が口いっぱいに広がる。今まで食べてきた「秋刀魚」という魚は、みんな偽物だったのではないか?そう思わせずにはいられない味だ。

 エースポート行きの船は、7時35分に出港する。前日とうって変わって、ウミネコ達は海上に浮かんでいるだけで、船の方には見向きもしない。彼らはまだ寝ているのだろうか?それとも、この船の乗客の大半が通勤・通学の地元の人で、そのうえ船の窓が開かないことを知っているのだろうか?結局、飛んでいるウミネコを一羽も見ることなく、エースポートに8時ちょうどに到着。急いでタクシーに乗り込み、気仙沼駅へ向かう。

 気仙沼から仙台行きの快速「南三陸」に乗る。列車は8時13分に発車。いったん西へ向かうが、すぐに大船渡線と分岐して南東へと大きく曲がる。松岩からは気仙沼湾に沿って南へ向かう。気仙沼湾を抜け切ると、大谷海岸に停車。この近辺では有名な海水浴場らしいが、この時期にはほとんど人影が無い。列車はしばらく海沿いの平地を走るが、陸前小泉を過ぎると山が海に迫ってきて、トンネルの間に駅が点在するようになる。しばらくして、ようやく眼前に海が開けてくる。志津川湾だ。だが、それも束の間のことで、列車は西へと進路を変え、内陸に入ってゆく。
 柳津を出たところで北上川を渡る。北上川と言えば岩手県をイメージするのだが、岩手県を南北に縦断した北上川は宮城県に入って太平洋へと注ぐのである。北上川は鉄道橋のすぐ下流で新・旧の2つの流れに分岐する。列車は旧北上川に沿って進む。沿線のや黄金色に実った稲穂を見ていると、秋の深まりを実感する。9時27分、前谷地に到着。私達はここで下車するが、列車はここから石巻線を西へと向かい小牛田を通って仙台へと向かう。

続く
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気仙沼~前谷地


志津川湾


北上川


前谷地

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