三陸縦断鉄道旅行(八戸→仙台)(13)

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十五夜

 亀山から下りた後は、島の東岸にある旅館へ向かう。部屋に荷物を置くと、近くの小田の浜を散歩する。
 前日に引き続き、またしても「誰もいない海」だ。弓なりに長く伸びた砂浜に打ち寄せる波の音だけが響き渡る。砂浜もほとんど汚れがなく、きれいだ。この砂浜は今では鳴かなくなったようだが、この近くにある十八鳴浜の砂は、今でも踏むと鳴くらしい。
 頭の中で『太陽がくれた季節』(by 青い三角定規)が流れる。懐かしい青春ドラマの情景と目の前の光景が重なって、思わず走り出しそうになる。実際そうしなかったのは、はたして砂浜を走るのに適した服装でなかったことだけが理由だろうか?
 誰かが砂で作った月見団子をお供えしている。浜辺の月見はさぞかし風情があるだろう。だが今夜は雲が多く、月が見えるかどうかは微妙である。

 旅館に戻って夕食。その内容にびっくりする。「海の幸」と一言で済ませてしまうのはとても難しい。脂のたっぷりのった秋刀魚・鰹の刺身、大きな帆立貝まるごと一枚、鮪の大きな骨付き肉の焼物、フカヒレスープ、などなど。目もお腹も満足だ。
 部屋に戻ると、外はすっかり真っ暗になっている。そして雲の合間から満月が顔をのぞかせている。満腹の私達には、月を愛でるのに酒も肴も必要ない。1時間ほどの「満月鑑賞会」の後、月は再び雲の中に姿を隠した。

続く
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この記事へのコメント

2006年09月09日 14:23
こんにちわ。この景色を見たら、久しぶり?に鎌倉の海へ、繰り出しに行きたくなってしまいました【笑】海を見ながら、ビールを飲むのも格別ですね

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