シルクロード鉄道旅行-第2弾(上海→敦煌)(11)

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鳴沙山

 夕方、敦煌市街の南にある鳴沙山へ行く。その名の通り、巨大な砂山である。入口近くにはラクダ乗り場がある。山に登るにはもちろん歩いて行けるのだが、それなりに距離があるため、ラクダを勧められる。ラクダのチケット売り場には大きな人だかりができている。売り場を取り囲んだ人々が口々にチケットを買い求めていて、係の人がさばききれない。ちゃんと列を作らせれば、こんなに混乱しないだろうに・・・。
 自慢ではないが、私は今まで遊園地のポニーに乗ったことすらない。乗る自信が全く無かったからだ。だが敦煌までやって来て、そんなことは言っていられない。私が背に乗ると、ラクダはひょいと立ち上がって歩き出す。私は必死で手すりにつかまる。ラクダは山道をぐんぐん登って行く。ウェストバッグに入れたカメラを取り出したいが、その余裕が全く無い。しばらくして、ようやく撮影に成功。月夜には『月の砂漠』の世界が現出すると言われる鳴沙山だが、日が落ちるにはまだ早いし、この日は雲が多くて月は見られそうにもない。しかし、ラクダの背に揺られて砂漠を眺めていると、やはりロマンチックな気分になってしまう。

 山の中腹で一旦ラクダから降りる。すると、係のおじさんに何かのチケット売り場に連れて行かれる。何だかよくわからないままに「滑車」のチケット(10元)を買ってしまった・・・。そこからは梯子が山頂へと伸びている。砂の急斜面なので梯子無しでは登れない。
 山頂からの眺めは素晴らしい。砂の峰がどこまでも続いている。全てが砂に覆われた世界。余計な物は何一つとして無い。
 ふと目を移すと、そこにはが置かれていた。山頂に登った人々が、橇に乗って次々と滑り下りて行く。先程チケットを買った「滑車」とは、この橇だったのだ。私も滑り下りる。砂は意外と抵抗が強く、足を使わないとなかなか前へ進まない。ラクダや橇に乗って、すっかり童心に帰ってしまった。

 再びラクダに乗って山を下り、今度は麓の月牙泉へ行く。月牙泉は漢王朝の時代から鳴沙山の麓に湧いている三日月形の泉だ。だが、脇に建っている楼閣は1998年に復興された新しいものである。日本では湧いた泉など珍しくはないが、こんな砂漠の真ん中では、珍しく、ありがたいものであるに違いない。
 三たび、ラクダの背に揺られて鳴沙山の出口へ向かう。合計すると、ラクダには数km以上は乗ったであろう。遊園地のポニーなら何周分だろうか?

 夕食には、何とラクダの肉を食べた。(結構高いのだ。)様々な香辛料を使ってはいるのだが、食べると、先程まで乗っていたラクダの臭いがする・・・。
 夕食後、ようやく日が落ちてきた。とは言っても、もう20時は過ぎている。(北京のはるか西方にあっても、北京時間を使っているためだ。)敦煌の中心部にある沙州市場へ行く。道の両側に商店が建ち並んでいる他、道には野菜・果物やアクセサリなどの露店やシシカバブの屋台が並んでいる。「シルクロード」の雰囲気に満ち溢れている場所だ。桃(1個2元)とメロン(1個5元)を買ってみる。日本円にすると非常に安いが、これでも「外国人(もしかして日本人?)価格」のようだ。

続く
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この記事へのコメント

2006年04月18日 23:37
いつのまにかデフォルトの設定が変わっていて、コメントできないようになっていました。すみません。nbさん、指摘ありがとう。
nb
2006年04月19日 02:20
ども。呼ばれて飛び出たnbです。
砂漠の写真がとても気に入ってます。
自分は、砂漠の写真に心を惹きつけられるようです。
理由はわからないのですが。

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