下野・会津 鉄道と温泉の旅(12)

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喜多方→新潟(磐越西線・信越本線)

 喜多方駅にSL「ばんえつ物語」号が入線する。C57に牽引される7両の車両は、レトロ調に改装されている。汽笛を鳴らして列車が発車。一路西へ向かう。喜多方までの平坦な景色は変わり、次第に山間部へと入ってゆく。山都を過ぎると、左手に阿賀川が現れる。これより先、列車は阿賀川(この辺りから阿賀野川と呼ばれるようだ)に沿って走る。線路の脇にはカメラを構えた「スナイパー」が大勢陣取って、この列車を狙っている。その数は、もしかすると乗客より多いかもしれない。
 野沢に到着。ここでは20分ほど停車するので、乗客達はホームに出て思い思いに列車の撮影を始める。駅の外でも地元の人達がもの珍しそうに見物している。
 野沢を出て15分ほど、徳沢を過ぎると、いよいよ新潟県へ入る。山あいにこだまする汽笛の音。これを聞き続けられるのがSLに乗る醍醐味だろう。そんなことを考えていると津川に到着。乗客の乗り降りが多く、駅の周辺も人であふれている。さらに、顔に白粉を塗った人の姿も・・・。事前には特に何も調べてこなかったがのだが、この日は津川の名物行事「狐の嫁入り行列」の開催日だったのだ。参加者は皆、顔に白粉を塗って髭などを描く「狐メイク」をしているらしい。途中下車したい思いに駆られるが、既に夕方であり簡単には予定を変更できない。このままSLの旅を続ける。
 列車はさらに西へ進み、馬下を過ぎると再び平地が現れる。越後平野に入ったのだ。そして、この辺りで阿賀野川から遠ざかる。新津に到着。磐越西線はここで終わる。乗客の多くも降りてゆく。信越本線に入った列車はまもなくして新潟に到着。
 到着しても旅の余韻はなかなか冷めない。写真をとりながら、しばらくホームにたたずむ。東京行きの新幹線の発車時刻が近づき、ホームを後にして階段を上る。1日の仕事を終えたC57の荒い息遣いが背後から耳に響く。

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喜多方~新潟


野沢~徳沢


津川


新潟

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