シルクロード旅行-番外編1(上海→嘉峪関)(6)

画像
嘉峪関に到着

 滑走路に降り立ち、辺りを見渡す。目の前の空港ターミナルを除けば、はるか遠くの工場のような建物群以外には何も見えない。時刻は17時30分過ぎだが、ここは北京から遠く西にあり、空はまだまだ明るい。(中国では全土で北京時間が使われる。)ここからターミナルへは歩いて行く。ターミナルは、空港と言うよりも田舎の駅という感じの建物だ。飛行機は週に3便しか無いのだから、当然なのかもしれない。
 空港前の駐車場に停まっている車は自家用車ばかりだ。おそらく家族や知人を迎えに来ているのだろう。ようやく駐車場の隅に停まっているタクシーを見つけて交渉する。この地域ではメーターが使われないからだ。運転手さんは50元を提示。ガイドブックによると、相場は15元らしいのだが・・・。だが他にタクシーが見当たらず、やむなくこの条件を飲む。
 空港を出て、砂漠の中を走る。道の両側の街路樹以外には、緑はどこにも見当たらない。15分ほどして嘉峪関の町に入る。明王朝の時代には万里の長城の西端として栄えたこの町も、清王朝の成立後はその役割を失い衰退してしまった。現在の市街は、第2次大戦後に近くの酒泉にある製鉄所で働く人々のベッドタウンとして再建されたものだ。だから、道路はまっすぐに作られ町並みも整然としているのだが、それが非常に人工的な印象を与える。
 ホテルに着いた後で街中を散策してみると、この印象はますます強くなる。良くも悪くも人間臭さがあまり感じられない。そんなことを考えながら、夕食にありつけそうな所を探す。だが、言葉の壁を越えてまでチャレンジしてみたい店は見つからなかった。
 結局、ホテル内のレストランへ行く。入口のドアを開けてみると、中の大きなホールは真っ暗・・・。諦めて帰ろうとすると、奥の方から光と共に賑やかな声が漏れて来る。行ってみると、そこには小さなホールがあって、ちゃんと営業していたのだ。部屋の隅では欧米人の団体客が食事していた。最初に渡されたのは、洋食のメニュー・・・。そう言えば、あの団体客が食べているのは洋食だ。だが、ここで食べなければならないのは中華だ!予想通りコミュニケーションに苦労して、ようやく中華のメニューをもらった。この日ここで何を食べたか、今では記録にも記憶にも無い。ただ、ホテル内にあるようなレストランとしてはとても安く(20元もあれば十分に満腹になり)、そして非常においしかった。以後、嘉峪関に滞在中は、毎食ここで食べるようになった。

続く
目次へ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック