シルクロード鉄道旅行-第1弾(北京→西安)(18)

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帰途

 鐘太楼広場の前からバスに乗り、西安空港へと向かう。空港は隣の咸陽市にあり、西安の中心部からは50km近く離れているため、バスでも軽く1時間はかかる。バスは市内をまっすぐ北へ向かい、安遠門(北門)を抜け、そのすぐ北側にある線路の下をくぐる。西安駅からまっすぐ西へ伸びる線路を、思わず見つめる。いつかこの線路を走ることを想いながら。
 西安空港のターミナルは、思ったより大きくて新しい。出発ロビーには、カウンターが30以上ずらりと並んでいる。カウンターは、自分の乗る便によって決まっている。同じ航空会社のカウンターでも、別の便のカウンターでは受け付けてくれないのだ。チェックイン後、搭乗券を持ってセキュリティチェックへ向かったが、手前で追い返された。当時の中国の国内線では、セキュリティチェックの前に搭乗券・空港税のチケット(2004年の後半からは航空料金に含まれるようになったので廃止)・航空料金の領収書・身分証のチェックがあったのだが、こればかりは事前に調べていなかった。
 北京まで約1時間半の空の旅は、実にあっけなかった。夕方、北京空港近くのホテルに着いた後も、まだ西安にいるような気がしてならなかった。だが、1日後には北京どころか日本にいることになるのだ。

 翌4日の朝、北京を発つ。普段であれば雲の下に見えるはずの韓国や日本の景色が、この日は見えない。厚い雲に覆われているのだ。やがて飛行機は高度を下げ厚い雲を抜けると、眼下には房総半島が見えてきた。次第に飛行機の揺れがひどくなる。やはり地上の天気は荒れているようだ。車輪が成田空港のアスファルトに届く直前、風で機体が一瞬浮き上がる。が、見事に着地成功。機内には拍手喝采が起こる。その時、時計の時刻が中国時間のままであることに気付いた。時計の針を1時間進める。夢の時間はここで止まる。またいつかこの時間を進めよう。

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