シルクロード鉄道旅行-第1弾(北京→西安)(9)


北京西駅

 用事があったので、天安門から1号線に乗っていったん建国門まで戻る。用事を済ませた後、今度は2号線に乗る。ホームの天井や車両には青い帯が入っている。赤を基調とした1号線に対して、2号線は青を基調としているのだ。列車は外城跡に沿って右回りに進む。前門駅に入る。だがホームは薄暗く、人の姿も見えない。列車はそのまま通過する。通過した理由は、前に述べた通りである。宣武門で下車。地上に出て、タクシーを拾う。タクシーは通りをまっすぐ西へ進む。
 やがて左側に巨大な建物が現れる。左右に分かれた棟が屋上でつながっており、そこには寺院風の建物が載っているという変わった建物である。これこそがアジア最大級(2004年当時)の鉄道駅と言われる北京西駅である。
 中国の駅のシステムは、空港のそれに似ていると思う。駅の建物には切符を持った人でないと入れず、しかも手荷物のX線検査を受ける必要がある。だから、切符売り場は駅の外にあるのだ。駅の入口は空港の手荷物検査場のようなものだ。構内に入ると、電光掲示板に列車名と候車室の案内が出ている。候車室とは待合室と改札口が1つになったような部屋で、空港の出発ゲートのようなものである。待っているのはどこの候車室でもよいのだが、出発の20分くらい前から始まる改札は必ず指定された候車室で行われる。
 だが、私のように軟席(グリーン車)の切符を持つ人々には別の候車室も用意されている。空港のラウンジのようなものだ。お茶やお菓子は出てこないが、ソファにゆったり座ってくつろぐことができる。少し早めに駅に着いた私は、軟席候車室でしばらくくつろいだ後、夕食を買出しに構内を散策する。巨大な駅の構内には食料品を中心に様々な売店がある。本屋では時刻表を手に入れた。日本では600円ほどで売っているようだが、ここではたったの5元(≒75円)である。
 出発時間が近くなったので、指定された候車室へ行く。(軟席候車室には改札機能は無いのだ。)候車室へ入ると、そこは「人間の缶詰」とでも形容すべき状況である。この候車室は日本の駅の待合室よりもはるかに広いのだが、それが人で埋め尽くされている。5月の連休は中国でも「民族大移動」のシーズンであり、比較的料金の安い鉄道は満員なのである。人が多いだけではない。荷物も多いのだ。大きな旅行かばんだけでなく、何が入っているかわからないが、ダンボール箱をいくつも抱えている人がたくさんいる。こんな状態なのに、ホカホカの料理を載せた台車が群集の中を行き交う。私の周囲もいつの間にか埋め尽くされ、どうにも身動きできない・・・。

続く
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この記事へのコメント

tasami
2005年11月30日 19:08
はじめまして!
昨日ブログを開設しました。
私の最初のtabiは上野から、はつかり~連絡船~急行宗谷で稚内でした。
鉄道ファンというわけではなく、ただ単に安く行けたということで、たしか北海道周遊券が5000円かからなかったと思います。(冬季)
しかし時もうつり、あの頃の列車のtabiが懐かしく、また恋しくブログを見ていました。
07年開通予定の、標高4000mを走る「青海チベット鉄道」には是非乗ってみたいと思います。
多言遊子
2005年12月03日 14:41
コメントありがとうございます。私もチベット鉄道には乗ってみたいです。tasamiさんのブログもぜひ紹介してください。

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